女性社員との1オン1って難しい…こんなときどうしたらよいですか
- OVER20 Manager

- 2021年2月28日
- 読了時間: 5分
更新日:2025年11月25日
女性社員との1オン1って難しい…こんなときどうしたらよいですか

女性社員との1on1が「難しい…」と感じるあなたへ
― データで読み解く“女性の多様化”と、タイプ別の1on1質問術 ―
1.女性社員との1on1が難しい理由は「女性の多様化」にある
「女性との1on1は気を使う…」
「何を話してほしいのかわからない」
「どこまで聞いていいのかが怖い」
多くの管理職が抱えるこの感覚は、あなたが悪いわけではありません。いまの20〜40代女性は、働き方・価値観がかつてないほど多様化しており、一括りにできない時代になっているためです。
まずは、その実態を“数字”から理解しましょう。
2.データで見る「女性は一括りにできない」という事実
(1)子どもができても働き続けたい女性は“多数派”
20〜29歳:57.7%
30〜39歳:68.4%
40〜49歳:73.7% (内閣府 男女共同参画白書)
⇒若い女性の約6割、30〜40代では7割が「働き続けるべき」と考えている。
(2)しかし“専業主婦志向”も現実に存在する
25〜34歳既婚女性の専業主婦割合:23.4%
約4人に1人は、結婚後に働かない(または大幅に働き方を落とす)選択を実際にしている。
(3)性別役割観にも差がある
「家事・育児は女性の仕事」と感じている女性:約25%
75%は性別役割に縛られたくない。一方で、25%は家庭中心志向を持つ。
(4)働き続けるかどうかの価値観も“真っ二つ”
働き続けたい:約67%
働き続けたくない/どちらともいえない:約33%
3人に1人は“働き続ける前提ではない”価値観を持っている。
(5)数字から見える結論
とはいえ、女性は「キャリア志向」か「家庭志向」かという2パターンではまったく捉えきれません。
この多様さこそが、1on1で“ズレ”が起きやすい理由です。
3.データから整理する「女性の3タイプモデル」

1on1の成功は、相手のタイプを誤解しないこと、さらには価値観がこうだという先入観を持たないこと、に尽きます。
現場で最も使いやすいのが、次の3タイプです。
Aタイプ:キャリア継続志向(働き続けたい)
出産後も働き続けたい
キャリアアップ・成長意欲が強い
制度・環境改善にも関心
※20〜49歳女性の6〜7割がここに近い。
Bタイプ:両立・調整型(バランス重視)
働きたいが、家庭・体力との両立が重要
フルキャリア志向ではない
環境次第で働き方が揺らぐ
Cタイプ:家庭志向・専業希望型
家庭・育児を最優先したい
夫の収入で生活できれば働きたくない
現在の仕事は“義務感”のケースも
※25〜34歳女性の23.4%が実際に専業化している。
4.“リスクなくタイプを見極める”ための安全な質問
女性社員との1on1で最も避けたいのは、
(×)「結婚は? 子どもは?」
(×)「家庭はどうするつもり?」
といった“ストレートな未来質問”。これは地雷になり得ます。
結婚や子供などに関する質問を不用意にこちらからするのは、リスクになります。相手からそういった話題がでない状況では先ずは信頼関係構築がまだ不十分な可能性があります。必要なのは、価値観が自然に見える安全な質問です。
(1)仕事の意味を問う
「仕事って、○○さんにとってどんな意味がありますか?」
⇒ キャリア/両立/家庭重視が自然に滲み出る。
(2)エネルギーの使いどころを問う
「今、一番エネルギーを使っているのはどこですか?」
⇒ 今の生活状況や優先度が見える。
(3)未来の働き方イメージを問う
「数年後、どんな働き方ができていたら理想ですか?」
A:成長・昇進
B:柔軟・時短・両立
C:働かない/最小限
このように価値観から未来の働き方の可能性が推察可能になる。
(4)不安の種類を問う
「仕事を続けるとしたら、どんな不安がありますか?」
→ 不安ポイントからタイプがほぼ判別できる。
5.タイプ別の1on1「質問力」と関わり方
Aタイプ:キャリア継続志向
■ 適した質問
「どんな成長実感がありますか?」
「挑戦したいことは何ですか?」
「あなたの強みをもっと活かせる場面は?」
■ 関わり方
キャリアパスを具体的に示す
新しい役割・チャンスを積極的に渡す
評価基準を明確に伝える
⇒Aタイプは“成長機会”が最大のモチベーターになる。
Bタイプ:両立・調整型
■ 適した質問
「最近、負荷が高くなっていませんか?」
「働き方で工夫したい点は?」
「これなら続けられる、と感じる働き方は?」
■ 関わり方
業務量の調整
優先順位を一緒に整理
“頑張りすぎ”を止める伴走
⇒“安心と柔軟性”が鍵になる。
Cタイプ:家庭志向・専業希望型
■ 適した質問
「仕事で負担に感じている部分は?」
「どんな働き方なら無理なく続けられそう?」
「あなたにとって“ちょうど良い働き方”は?」
※家庭を直接聞く必要はありません。価値観は“働き方の量と負担”から必ず読み取れる。
■ 関わり方
負荷の最適化
小さなステップで役割設定
最低限ラインの合意形成
⇒Cタイプには“安心できる最小ライン設計”が有効。
6.最後に:女性との1on1は “難しさの中にこそ成長がある”
女性社員との1on1は、あなたの 質問力・観察力・価値観理解 を確実に成長させます。そして何より大切なのは、
女性を一括りにしないこと。あなたの前にいる彼女は、あなたの想像を超える、多様な価値観を持っています。
だからこそ、彼女自身の言葉から価値観のヒントを丁寧に拾うことが重要です。
質問を重ねすぎる必要はありません。一つひとつの言葉の中に、タイプの手がかりは必ずあります。そのヒントから優しく話を広げ、相手に合った関わり方をしていくことで、信頼関係は確実に深まります。
7.まとめ
女性を一括りにしない
丁寧に価値観を拾う
タイプを見極める
相手に合った関わり方をする
これだけで、1on1の質は劇的に変わります。


